Vollmond Chasselas 2021  

Vollmond Chasselas 2021 

フォルモント シャスラ
生産者:Thomas Harteneck トーマス・ハルテネック
バーデン地方/ドイツ)
品種:シャスラ 100%

ドイツ・バーデンのハルテネック醸造所の新着ワインは、バーデン南部の主要白品種であるシャスラのみで造られた、白ワイン「フォルモント」Vollmondです。
Vollmondとは満月という意味で、満月の日の、日の出前に葡萄が収穫されることからとられた名前です。2021年は9月21日の早朝に収穫されました。

トーマスさんによると、2021年はバーデン地方でも6月の多雨による病害等に見舞われて、厳しい年でしたが、その中でこのシャスラ品種だけは質量ともにまずまずの出来だったということです。試飲してみて例年より引き締まったミネラル豊富な味わいに驚きました。

グラスに注ぐと繊細な黄緑色。
洋ナシ、リンゴの花、トースト、柑橘類のジューシーでフルーティーな香りを放ちます。
味わいは、この無濾過のシャスラ品種独特のスパイシーさがいきいきとして‘、ジューシーさとミネラルが相まった多層的な風味。また濃厚で印象的な余韻があります。
例年にも増してこのブドウ品種の特性が最大限に生かされた味わいではないかと思います。

食前のアペリティフにもいいですが、今の季節は、アウトドアにもってこいのワインです。
また、しっかりとしたミネラルを含む味わいは魚介類を使った繊細な日本料理にもよく合うと思います。

トーマス・ハルテネックさんは20年来ビオディナミ(バイオダイナミックス)農法を実践してきた方ですが、この農法の特徴の一つは月の運行カレンダーに基づいて農作業を行うことです。このワインはまさに宇宙の生命力が高まる満月の時に収穫されています。バイオダイナミックスでは月の運行に限らず宇宙の営みが地球上の生命体に与える影響を重要視しています。

シャスラ(グートエーデル)種が最も多く栽培されている国はスイスで、フランス語圏のヴォー州、ヴァリー州等で主に生産され、土地固有の品種として大切にされています。ドイツではこのハルテネック醸造所のあるバーデン地方最南部、フランスとスイスに近いマルクグレーフラーラント地区に集中して畑があります。

ドイツでも期待の葡萄品種シャスラで造られたこの「フォルモント」を是非お試しください。