ドゥ・ヴァン・オー・リアン

Du Vin aux Liens

ドゥ・ヴァン・オー・リアン
ネゴシアン
ドマルタン・ス・アマンス,ロレーヌ,フランス

ヴァネッサ・ルトォは、フランスのロレーヌ地方に畑を持つ自然派ワイン生産者であり、ネゴシアンでもあります。彼女は、クリスティアン・ビネールの下で「ピルエット」という新しいブランドを立ち上げて軌道に乗せた後、2019年に独立し、ネゴシアン兼自家生産者としてドゥ・ヴァン・オー・リアンを始めました。

ヴァネッサとは、彼女がビネールにいた時代から、様々な自然派ワインサロンで多くお会いしてきました。気さくで情熱的で、話好きな彼女と、よくワインのことや色々なことを話したものです。

彼女は、アルザスとロワールの地でビオディナミ農法の造り手を含む有機農法の合計7つのドメーヌに、自然なワイン醸造のアドバイスをしながら、オリジナルブランドのワインを共同で造っています。有機農法で健全な「葡萄栽培」はしているけれども自然な「ワイン醸造」の経験が無い…そんなワイン生産者の畑作業や醸造に立ち会って、意見交換し、環境と人々にとってより良いサイクルを造りたいと、協力し合ってワイン作り出す。このことを彼女はとても大切にしています。
ブランド名のLiensリアンは「つながり」あるいは「絆」と訳すことができます。この名前には生産者や我々販売者との人間的なつながりを大事にしたいという彼女の思いが込められています。
また一方、彼女はロレーヌのナンシー近くに自分の畑をもって自身のワインも生産しています。

8月のはじめアルザスのコルマールに近いベブレンハイム村にヴァネッサのカーブを訪ねました。
カーブでは、仲間から仕入れた葡萄から醸造したワインが、樽で熟成を待っていました。ロワールやアルザスのワインに加え、南のローヌ地方のグルナッシュもありました。また、彼女の実家はブルターニュのシードル(リンゴ酒)生産者なのですが、お父さまの育てているリンゴから、シードルはもちろんシードルとワインをブレンドしたものも造っていて、さわやかな美味しい飲み物に仕上がっていました。

彼女の事業はまだ始まったばかりですが、これからも楽しみなプロジェクトがたくさんあります。