Imagine 2019

Imagine 2019

イマジーヌ
生産者:Du Vin aux Liens ドゥ・ヴァン・オー・リアン (Vaneesa Letort ヴァネッサ・ルトール)
品種:シュナン・ブラン 100%

ヴァネッサがプロデュースした、初夏向きの心地よい味わいの白ワインをご紹介します。

ロワール川中流域トゥーレ—ヌ地区の中の、シュナン・ブラン種の白ワインで有名なヴーヴレイ Vouvray 村と、その近郊に畑を持つ、ドメーヌ・ペロー‐ジャロー。このドメーヌは、哲学を学んでいたタンギー・ペローと、醸造コンサルタントで教師をしていたアンヌ‐セシル・ジャローが立ち上げました。
今回のワイン「イマジーヌ」はシュナンの栽培に情熱を注ぐタンギーがヴァネッサと共同で造り上げたキュベです。


粘土質の上に中新世の砂が混じった土壌の、平均樹齢35年のシュナンを収穫後直接圧搾し、添加物を一切使用しない自然な醸造を行なっています。ファイバータンクで12ヶ月間、澱とともに1年かけてアルコール発酵を完了させ、澱引き、濾過はせずに瓶詰めしました。

グラスに注ぐとすぐに新鮮な青リンゴのような香りが立ちあがり、マジパンのような香りが伴います。
味わいはクリーミーなテクスチャーとミネラル感のバランスがよく、ボディーは複雑な酸によって支えられています。
長く凝縮したミネラルと酸のフィニッシュが特徴的です。

シュナン・ブランという品種について少し書いておきます。
自然派ワインの品種の中でも現在白の注目株で自然な造りによりその個性を十二分に発揮させることのできる品種だと思っています。原産地はフランスのロワール川中流域だとされています。
酸が豊富な葡萄のため、辛口ワインはもちろん甘口のワインを造ってもバランスが非常に良く、またスパークリングワインの原料にも適しているため世界中で栽培されています。現在ではニューワールド、特に南アフリカではスティーンと呼ばれて世界一の生産量を誇っています。ロワール地方では冷涼な気候にあっても葡萄は十分に熟し、複雑性とフィネスに富んだワインができます。葡萄の樹齢もワインの品質に影響し、樹齢が高いワインは自然と収量が減るため高品質なワインとなります。素晴らしいヴィンテージでは、収穫を遅らせブドウを貴腐化させることも行われ、香りが強く粘性の高いデザートワインが生み出されます。

今回ご紹介するこのイマジーヌは辛口の造りでシュナン・ブランの特性を生かし、果実味、ミネラル、酸のバランスの良いものに仕上がっています。