ドメーヌ・レ・ドゥー・テール

Domaine Les Deux Terres

ドメーヌ・レ・ドゥー・テール
ヴィルヌーヴ・ド・ベール,アルデシュ,フランス

ローヌ中流の町ヴァランスをローヌ川に沿って南に50kmほど下ると、お菓⼦のヌガーの発祥地モンテリマールがあります。
モンテリマールからローヌ川の対岸へ渡り、⼩⾼い⼭間を⻄へ25kmほど進むと、ドゥーテールのドメーヌがあるヴィルヌーヴ・ド・ベールにたどり着きます。
総⾯積8haのドメーヌ畑は、標⾼340mの粘⼟質・⽯灰質⼟壌の丘ミラベルと、そこから3kmほど離れた、標⾼380mの南に⾯したバザルトの台地リュサスと、⼤きく2つのテロワールに分かれて、それぞれ違う個性のワインをつくり出します。

ドゥー・テール "Deux Terres"とは二つの土地という意味で、このドメーヌを運営するマニュエルとヴァンサンがそれぞれの持っていた2つの土地を意味し、また、二人の持っているワイン造りのアイディアという意味も込められているといいます。
このドメーヌを立ち上げる前にも、それぞれが色々な所でワイン造りの経験を積んいる二人は、ワイン造りの方向性ではぴったり一致しています。また、影響を受けたワインも、ドメーヌ・マゼルやジル・アゾーニ、マルセル・ラピエールと共通しています。

いろいろタイミングが合わず、実はこの二人に「同時に」会ったことがまだありません。南仏で開催されるサロンのラ・ルミーズや、ロワールのディーブ・ブティーユ、また、ケルンのナチュールのサロンでも、ヴァンサンかマニュエルのどちらか一人としか会っていません。ヴァンサンはもの静かな理論家タイプ、マニュは情熱家タイプに感じられますが、やはりこの二人はあの濃いが繊細なワインを醸す両輪なのだと思います。

最近の彼らのワインは益々安定性があり、しかも果実味が繊細な味わいは深みを増しています。