L 2020

L 2020

エル
生産者:ドメーヌ・マスロー  (
ラングドック地方/フランス)
品種:カリニャン 40%, シラー 40%, グルナッシュ 20%

ドメーヌ・マスローのローラン・バニョールの定番の赤ワインです。
この 2020 年のミレジムも、カリニャン 100%ではなくシラーとグルナッシュが加わっています。
そのため、色も濃く、味わいに複雑さが加わっています。

色は濃い目のルビー色。ベリー系の濃厚な香り。
口に含むと赤ベリーの味わいにスパイシーなフレーバーが加わり、酸がきれいにのっています。
アフターにミネラルと酸が残ります。

色は濃いのですが、味わいは軽くてすいすい飲めます。 サラミ、セミハードタイプのチーズ、カルボナーラ等のパスタ等のお供に最適です。

さて、このワインの主要品種であるカリニャンについて少し書いておきます。
ナチュラルワインの作り手たちが、この品種の良さを再発見して、100%で造るワインも出てきました。
カリニャンはスペインのアラゴン州カリニェナを原産とする赤ワイン用の黒ブドウです。乾燥した温暖な気候を好む晩熟のブドウ品種で、味わいの特徴は強靭な渋みと酸味があり現在このワインの産地であるフランスのラングドック・ルーションでは最も広い栽培面積を誇りますが、ほとんどはシラーやグルナッシュなどに少量ブレンドして色の濃さをだす役割で栽培されています。
一方で、ナチュラルワインの生産者たちは、特徴となる荒々しいタンニンの抽出を抑えるマセラシオン・カルボニックと呼ばれる特殊な製法によって、軽いがしっかりとした味わいの、早いうちから楽しめるワインを造っています。