ドメーヌ・ジル・ヴィッキー

Domaine Gilles Wicky

ドメーヌ・ジル・ヴィッキー
サンタニュス,ジュラ,フランス

ジル・ヴィッキーは、ジュラ南部のサンタニュス村に居を構えています。
ずっと、彼を直接尋ねてくる人や地元の人々にのみワインを販売していた彼は、南隣のボーフォール村に持つ畑などから徐々に有機栽培に転換し、2013年からジュラの自然派のサロンに出品するようになりました。

彼のワインは、土地の持つポテンシャルの高さをよく反映した、ミネラル豊富で果実味豊かなもので、熟成させるとさらに深みを増しそうな骨格のある逸品です。
研究熱心な彼は、様々な試みに挑戦し、ワインはますます進化しています。

彼に初めて会ったのは2014年、ジュラのサロンを訪ねた時です。ある日本人のインポーターから、ジュラの造り手でまだ無名だがすごいワインを造っている人がいると聞いていたので、彼のブースを訪ねました。
彼のワインを試飲して思ったのは、ミネラル感に奥行きがあって、飲み心地がとてもよいなということです。

サロンの後、ドメーヌを訪ねて畑を案内してもらいました。彼のボーフォール村の畑は、傾斜具合もよく、すでにビオロジック栽培に馴染んでいてとてもいい状態でした。

彼は本当に素朴な、農民然りの外見ですが、常に新しいことに目を向けているようで、それを奥様がしっかりと支えているようです。

後で同じジュラ地方の造り手ディディエ・グラップと話して分かったのですが、ディディエとジルは大の親友なのだそうです。
ディディエは「ジルはまだ外にワインを売ることに慣れていない、もちろんドイツになんか輸出したこともない。だから、僕が彼のワインを一緒にパレットに組んで、輸送のアレンジをしてやる」と言ってくれました。
以来、ジルのワインはディディエのワインと一緒にドイツにやってきます。