アルデシュ地方 /フランス

Ardèche

アルデシュ地方 /フランス

アルデシュ県は、フランス中央高地の南東部に広がり、ローヌ川を東の境としています。
ワイン産地としてのアルデシュは、ローヌ川から西に山を越えた、アルデシュ川流域に広がっています。

気候、植生は地中海性です。
カルスト地形の特徴で、地下水が非常に多く、葡萄作りに適しています。
土壌は多様ですが、自然派の生産者の多い南部では、石灰岩質で乾燥しています。

もともとワイン生産地としてはマイナーな地方で、ブドウ農家でも、ブドウを農協に直接売っているような生産者が多い地方でした。しかし一方で、グルナッシュやシラーの100年を超す古樹が多く残っているのも特徴的でした。

そのような中で、パイオニアともいえる存在であるマゼルのジェラルド・ウスリックが、マルセル・ラピエールらと出会い、この地で、自然でのワイン造りを成功させたのが1990年代の終わりです。次いで2000年にジル・アゾーニがヴァン・ナチュールに転向します。
この2人が、より若い世代を引き寄せて、畑を貸し出すなどの実質的な支援も行い、今では新しい生産者がどんどん台頭しています。この地は今、若い造り手がどんどん増えて「ナチュラルワインの聖地」として注目されています。

我々がお付き合いしているシルヴァン・ボック、レ・ドゥーテール、レ・ヴィニョーなども若い世代に属し、ワインは年々進化を続けています。