Vin Nature

—ヴァンナチュールとは

ビオ、オーガニックワインではなく
「自然派ワイン=Vin Nature(ヴァンナチュール)」

フランス、北欧、ニューヨーク、日本・・いまや世界中で、一時のブームを超えて、ワインのひとつのスタイルとして定着したヴァンナチュール。

フランス語では「Vin narure」「Vin naturel」と表現され、ビオワイン、オーガニックワインとは、はっきりと区別されています。

パリの食通の間で評判のビストロやレストランには、必ずといっていいほどヴァンナチュールがオンリスト。ヴァンナチュール専門のワインバーは、若者中心に大盛況で、予約を取るのも難しいなんていうのもちらほら。ニューヨークでも人気大沸騰。世界 No.1 といわれるあのデンマークの NOMA のワインリストは、ヴァンナチュールで固められています。

自然への畏敬の念を抱きながら農業をし
ブドウを醸す

ヴァンナチュールの生産者は、従来のワイン界の、格付けや、権威のしがらみから自由です。彼らは、自然への畏敬とともに、農業し、ブドウを醸します。

彼らは、畑やセラーでの化学的な介入は最小限であるべきと考え、化学肥料や農薬、除草剤などは使用せず、使うとしても、ボルドー液などの伝統の溶液か、薬草などから作ったものだけにします。

自らの手で耕作し、除草し、収穫も手摘みで行う。畑には、花やハーブが生い茂り、ミミズや微生物が活動する、生きた生態系が保たれています。

化学肥料 農薬は使用しない
伝統的なワイン造りに回帰する

このような環境で育った葡萄は、地中深くにまで根を張り、ミネラルなど地中の成分を果実に結実させます。生き生きとした天然酵母も畑に生息し、ブドウの果実が熟した時、表皮に付着します。

そのおかげでセラーでは、その畑由来の天然酵母の働きのみによって、自発的な発酵が促され、ワインが醸し出されます。

通常のワイン造りでのような、別の土地で人工培養された人工酵母は使用しない、必要ともしない。酸化を防ぐためだと言って、天然酵母を殺してしまうような亜硫酸(SO2)を添加するようなことは、醸造過程で一切しない。糖も酸もタンニンも加えない。何も足さない、何も引かない。

生産者たちは、その代わりに、酸化や腐敗に強い、野生の、生き生きとしたブドウを育て上げることに、全力を尽くすのです。

(瓶詰の時にごく少量のSO2 を添加する造り手は多数います。)

風土 土壌 気候 土地固有の天然酵母
これが土地の個性「テロワール」

このようなワインこそ、テロワールつまり「土地の個性」を、最も反映したワインといえるのではないかと思うのです。

風土、土壌、気候、その畑に生きる天然酵母。それらを、同じくその畑に生きる生産者がワインというかたちにします。

除草も収穫も手で行い、病気や悪天候にも経験と勘だけで向き合い、発酵も化学的なコントロールで安定させずに、ワインを造るというのは、とてつもなく大変な作業です。私達のよく知る生産者たちのワイン造りからは、利益などというよりも、彼らの生き方を感じます。