SiRose16-17

Si Rose 2016&2017

Si Rose シローズ 2016&2017 (オレンジワイン)
生産者:Christian Binner クリスティアン・ビネール(アルザス地方)
品種: ゲヴュルツトラミネール65% ピノ・グリ35%


大好評でした15&16ヴィンテージに続き、16&17ヴィンテージを今回お出しします。

「バラのような」=Si Roseと「肝硬変」=Cirrhose の発音が似ているため ラベルに肝臓が描かれています。
8ヶ月醸した2016年のピノ・グリとゲヴュルツトラーミナーに、8日間醸した2017年を半々でブレンドし、さらにアルザス伝統の楕円形の木の大樽フードルで、8ヶ月熟成させたワインです。

15-16年のヴィンテー-ジが、香り、味ともに紅茶的なニュアンスが支配的であったのに対し、この16-17年は、花とフルーツのニュアンスが支配的に感じます。

ロゼに琥珀色が混ざったような色合いで、少し濁りがあります。
鼻を近づけると、薔薇、フランボワーズ、白桃、グレープフルーツの皮等々、フローラルでスパイシーですが、全体的に穏やかで癒される香りがします。
口に含むと、白桃、ライチー、グレープフルーツ等の様々な果実の果肉のニュアンス、紅茶、硬質のミネラル、生姜、程よい渋みのタンニン等々、時間が経つほどより複雑な旨みが出てきます。
アフターにはオレンジの皮などのテイストが長く残ります。

合わせる食事は、おつまみ系から、魚、肉のメイン料理まで、オールマイティーです。中華やエスニック等のスパイシーな香辛料を使った料理にも負けません。日本のいろいろな食材が混じる食卓にもピッタリです。
是非、今回の試飲会でお試しください。

さて、ここでオレンジワインについて、おさらいをしておきます。正式には「マセラシオンした白ワイン」という言い方をします。以下、以前の記事に書いたものをコンパクトにまとめてみました。

色を見ると、白でもなく赤でもなくロゼでもなく、オレンジ色に近い感じです、このような色になるワインを総称して、オレンジワインと呼んでいます。しかし、これはオレンジの果汁を発酵させているわけでも、赤ワインと白ワインを変にブレンドさせているわけでもありません。使っているブドウは白ワインを造る、白ブドウ品種なのですが、色がオレンジになる製法で造られるのです。

通常の白ワインでは、収穫後すぐに葡萄を圧搾して、果汁だけを取り出して発酵させるところを、ここでは圧搾せず、果皮や種を果汁と一緒に漬け込む(マセラシオン)手法で、果皮の色が抽出されたワインにします。漬け込む期間を長くとることで、皮の色がついてオレンジ色になるわけです。実はこれは、赤ワインの製法なのです。このように果皮を漬け込むことによって赤い色が出てくるのです。つまり端的にいえば、果皮が白い白ワイン用の葡萄を赤ワインの製法で醸造したものが、オレンジワインだということになります。

ブドウの果汁を、種も皮も一緒にした状態で、長時間酸素の下に置いておくと、皮や種から色だけでなく様々な成分が抽出され、結果的にはフルーティーというよりも、スパイシーであったり、酸化のニュアンス(シェリーっぽい)も出て、濃縮感のある、複雑な味わいのワインになります。
それに加えて、醸し(漬け込み)の作業をしている間に、ワインの酸化を防ぐ物質である硫化物ができるため、長期保存可能にもなるのです。