SansTemps14

Sans Temps 2014

Sans Temps 2014  サン・タン
生産者:Anthony Guix/Domaine Matin Calme アントニー・ギィ/ドメーヌ・マタン・カルム(ルシヨン地方)
品種構成:カリニャン Carignan 100%

 

南仏ルシヨン地方の赤ワインをご紹介します。
以前2010年ヴィンテージをお出しして好評をいただきましたが、この2014年はさらにポテンシャルを感じる仕上がりです。

「サン・タン」とは英語にすると〝without times〟になり、時がない、あるいは時を超えてという意味になります。また、発音がほぼ同じで〝cent ans〟と綴ると「百年」という意味になるという、言葉遊びを含んでいます。実はこのワイン、カリニャンという品種の樹齢百年を超える樹の葡萄のみから造られているのです。

マタン・カルムを営むアントニー・ギィの畑は、ピレネー山脈の麓の高度300~500メートルの山の頂上近くにあります。他の畑からは孤立していて、他の畑の影響をうけないため、完璧なビオ栽培ができます。このサン・タンを造るカリニャンの古樹からの収量は、20hl/ha。本当に凝縮度の高い栽培を行っています。

さて、グラスに注がれたこのワイン、色は濃い目のガーネット色、エッジには熟成が進んでレンガ色が出てきています。
鼻を近づけるとカシス、プラム、シナモンに腐葉土のような熟成香が入り混じった、複雑な香りがします。
口に含むとまず、柔らかなタンニンと心地よい酸味を感じます。その後、カシス等ブラックベリーのニュアンスにミネラルなど複雑な味わいが立ち上げります。
時間がたつに従ってバランスがよくなり、果実味のアフターが長く心地よく続きます。ポテンシャルはまだまだありますが、そろそろ熟成したワインの持つ豊かな味わいを楽しめるようになっております。
冬のシチューなどの煮込み料理、濃いソースのステーキ等にはぴったりです。

カリニャンというブドウ品種について少し書いておきます。
カリニャンはもともとスペイン北東部アラゴン州で生まれた品種です。12世紀にフランス南部に伝わり広く地中海沿岸部で栽培されています。
色は濃い目で、酸味とタンニンが強い品種として主に他の品種とブレンドして使用されることが多く、最近では生産量が減る傾向だと言われています。しかし近年、ヴァン・ナチュールの作り手がこの品種に注目し、カリニャン100%で秀逸なワインを造るようになっています。
自然な栽培、醸造でカリニャンを醸すと、本当に繊細なピノ・ノワールのようなワインになることを彼らは証明しています。

それでは、100年以上の時を超えたワインをぜひお楽しみください。