Sylvaner17Ginglinger

Sylvaner 2017

Sylvaner 2017 ジルヴァーナー
生産者:Jean-Fransois Ginglinger ジャン-フランソワ・ガングランジェ(アルザス地方)
品種:ジルヴァ―ナー


ジャン-フランソワはお馴染みのアルザス地方の生産者です。
シュタイナーの農法であるビオディナミを実践し、2011年にはデメテルDemeterの認証をとっています。彼の造るワインは総じて優しい味わいで、体にすっと入る感じのものです。数年前から、ほぼすべてのワインを亜硫酸無添加で造るようになりましたが、彼のワインは無添加になってからさらにレベルが上がってきました。

自然なワイン造りとは土地の個性(テロワール)をそのままワインに鏡のように反映させることにあるのではないか、と最近色々な作り手と話していて、益々そう思うようになったのですが、彼も「ワインの味わいの個性は、究極的には全てテロワールに収斂される。つまり、テロワールをブドウからうまく引き出せたら、品種の個性の違いはあまり意味をなさなくなるだろう」と言っています。

さて、彼の2017年の新しいワインの中で、このジルヴァーナーを最初にお出しします。2017年は、フランス各地で、春先の遅霜の被害に遭う所や、夏に雹に襲われた畑も少なくなく、難しい年になりましたが、ガングランジェをはじめ我々とお付き合いのあるアルザスの生産者は全て、幸運にもこれらの被害を免れ、気候に恵まれて、質量ともにいい年になりました。どのキュベも果実味が豊かでボディーがふくよかです。

このジルヴァーナーの畑の土壌はグレ・ローズ(ピンクの小石)混じりの石灰質・粘土質でこの土壌からはオイルのようなテクスチャーのワインが出来ます。黄桃、レモングラス、フェンネル、鉱石の香り。ワインはピュアかつ透明感のあるエキスが、ネクターのようにまったりと滑らかで、フレッシュな酸と洗練されたミネラルのバランスが絶妙です。余韻にはミネラルのやさしい苦みが残ります。

さて、このジルヴァーナーに合わせる料理として、ジャン・フランソワは、スズキの塩釜焼き、ルブロションチーズ(※)をあげていますが、さらに、シュパーゲル(白アスパラ)、魚のグリルや塩焼き、生ガキをお勧めしておきます。
これからの季節、フレッシュな酸のあるこのワインは、アウトドアで飲んでも美味しいと思います。

ジャン・フランソワ・ガングランジェ

※ルブロションチーズ: フランスとスイスの国境付近、サヴォア地方で作られていているチーズです。ルブロションReblochonとは「再び絞る」という意味で、その昔、牛乳を租税として領主に納めていた農民がミルクをわざと全部搾らずに最後のミルクを残しておいて、領主が搾乳量を調べに来た後に、こっそり搾った濃厚な乳でこのチーズを作っていたという謂れがあります。このチーズは圧縮して水分を搾り取るセミハードタイプと、表皮を塩水で洗うウォッシュタイプの両方の過程の作り方を経て出来上がります。外皮は固いのですがナイフを入れると中身はクリーミーでとろけるような柔らかさです。味は洗練されていて優しいミルクの甘みが強く感じられます。ウォッシュタイプに良く見られるようなクセの強さはなく、マイルドで穏やかな味わいです。ドイツでもチーズ屋さんやデパートで手に入るので是非一度お試しください。