Tribute to Frida 2020

Tribute to Frida 2020

トリビュート・トゥ・フリーダ
ネゴシアンDu Vin aux Liens ドゥ・ヴァン・オー・リアン (Vaneesa Letort ヴァネッサ・ルトール)
生産者:Vaneesa Letort ヴァネッサ・ルトール (アルザス地方/フランス)
品種:ジルヴァーナー 100%

女性ワイン醸造家ヴァネッサ・ルトォの新着ワインをご紹介します。

ヴァネッサは以前は保険系の固い仕事に就いていたのですが、果樹園を経営している父親の影響もあって、農業に、とりわけワインに惹かれるようになりました。南仏をはじめ、フランス各地で研修を重ね、アルザスのクリスティアン・ビネールの下でネゴスブランド「レ・ヴァン・ピルエット」を立ち上げて、5年間で、セールスとマーケティングを主に担当して見事に軌道に乗せました。
2019年12月にドゥ・ヴァン・オー・リアンを立ち上げた彼女は、アルザスとロワールの地で、自然なワイン醸造のアドバイスをしながら、ビオディナミ農法の造り手を含む有機農法のドメーヌと共同でオリジナルブランドワイン造っています。
有機農法で健全な葡萄栽培はしていつつも、自然なワイン醸造に経験が無い、そんなワイン生産者と、より環境と人々に良いサイクルを造りたいという思いでユニークな活動をしています。

今回は、ヴァネッサが親交を寄せるアルザス地方のドメーヌ、クロード・ストラウブの元でヴァネッサ自らが醸造したワインをご紹介します。
春に飲むのにぴったりな、さわやかで心地よい味わいの白(オレンジ)ワインです。

白ワインといいましても種と皮を果汁と一緒に漬け込んだ(マセラシオンした)、いわゆるオレンジワインです。
キュヴェ名のフリーダとは、彼女が敬愛するメキシコの女性画家フリーダ・カーロのことで、彼女に捧げるという意味です。
葡萄品種はジルヴァーナー100%。畑は花崗岩のシルト土壌、樹齢は 50 年以上の比較的古い樹が多いところです。
大変熟した状態で収穫されたブドウは全房で 8 日間のマセラシオン(漬け込み)を行い、マセラシオン期間中、葡萄は 3 回足で踏んで果汁と果皮等を混ぜ合わせて発酵も進めます。発酵後、小樽でシュル・リーで(澱と一緒に)10 か月熟成させ、無濾過、亜硫酸 SO2 無添加で瓶詰めしています。

カモミールなどのハーブ香、アプリコットなどフレッシュなシルヴァネールの香りと、古樽での長期熟成によるココナッツやバニラ香が心地良く混ざりあっています。マセラシオンしていえるとはいえ比較軽い飲み口ですいすい飲める感覚です。
料理のおすすめとしては魚介類の前菜、パスタ類や魚のグリル等と相性がいいと思います。