Le Verre Vole

ル・ヴェール・ヴォレ

パリ10区、サンマルタン運河の傍の通りにあるワインバー/ビストロ。しっかり食事ができるところです。
自然派ワインラヴァーの聖地と言われ、ヴァン・ナチュール・ビストロの元祖といえる店です。

店に入るとまず壁という壁がワイン棚になっていて、ホワイトマーカーで値段が書かれたワインが並んでいます。これはオシャレなインテリアであると同時に、この店のワインリストとして機能しているのです。このスタイルがフランス中のヴァン・ナチュールバー、いや、今や日本にも広まっています。
書いてあるワインの値段は持ち帰りの値段で、店で飲むときは€7プラスになります。この価格はパリのレストランで飲む価格としては大変破格だと思います。

料理のベースはクラシックなビストロ料理なのですが、どれも味付けに一ひねりしたもので、ちょっと日本の居酒屋料理を思い出したりするものもあります。実際、厨房には代々日本人のスタッフがいて、メニューには”tataki” ”yuzukosho” “dashi”などの日本語が散りばめられています。

さて、我々は、オペラ・ガルニエのマチネー(昼公演)でリヒャルト・シュトラウスの「カプリッチョ」という素敵なオペラを見た後に繰り出しました。アぺリティーフにクロ・デ・グリヨンの白をやりながら何を食べるか思案しました。ここのメニュー構成はワインバーから始まった名残で、前菜とメインの他に、「トラディショナルな皿」と称したいわゆるワインのつまみというカテゴリーがあります。ハムやソーセージにピュレー等を付け合わせたようなものです。また、前菜、メインの枠にこだわらず、例えば前菜だけ2皿とか、自由に選ぶ人も多いところも居酒屋風です。

私は前菜に「サバのセビチェ(南米風マリネ)カボチャのピュレー添え、柚子胡椒風味のマリネソース」(€11.50)を、メインに「ホロホロ鶏のロースト黒トリュフのソース、古代人参のピュレー添え」(€26)をとり、パートナーは「地中海マグロの腹身のグリル醤油風味」(€11.50)と「バスク地方産子牛の乳房の薄切りのグリル、カテージチーズ、ハーブ添え」(€11.50)の前菜2品を注文しました。そして2杯目のグラスワインには、このところ人気急上昇の南ローヌの女性醸造家エロディー・バルムのラストーを注文。果実味と酸実のバランスがいいワインでした。

サバのマリネは酸味の具合が抜群でワインにとても合いました。ホロホロ鶏は高級食材で肉は柔らかく、ソースにもよくなじみました。この料理に合わせるために、我々の試飲会ではお馴染みのアルデシュの造り手Les Deux Terres(ドゥーテール)のZig-Zagジグザグをボトルでとりました。シラーのグルナッシュを30%ほどブレンドしたこのキュベはプルーンのような果実味とタンニン、酸のバランスが絶妙でホロホロ鳥の肉感やトリュフソースにはうってつけでした。その後にチーズ盛り合わせを取って、引き続きこのワインを楽しみました。

この店は総じてサービススタッフも若くて気さくなメンバーがそろっていて、気取らず、リラックスして美味しい食事とワインをゆっくり楽しめる雰囲気が充溢しています。


67 rue de Lancry 75010 Paris

メトロ:5番 Jacques Bonsergent

Tel :  01 48 03 17 34

Mon-Friday: 16:00-20:00 
Saturday : 11:00-19:00
Sunday: 11:00-15:00

(営業時間はHPなどをご確認下さい)