パリ18区、モンマルトルの丘の北の麓付近にある「ル・マキ」。
Le Maquisとは、モンマルトルのこの地区の昔からの呼び名だそうです。
「ル・シャトーブリアン」「ル・ベール・ヴォレ」「オー・デザミ」などで腕を振るったポール・ブーディエPaul Boudierとアルベール・トゥートンAlbert Toutonが、共同でこの店を開店しました。この辺りはパリの中心からはメトロやバスを乗り継いでいかなければならず、高級な店もない地区ですが、開店当初から評判になり、グルメサイトLe Foodingが2020年のベスト・ビストロの一つに選んだこともあって、この店をわざわざ訪れる人が多く、予約なしでは入れない状態が続いています。
コンセプトは地中海フレーバーのオリジナルな料理ということですが、フレンチのベースはしっかりと堅持しつつ各地方から厳選した食材を使って調理している、といった印象です。訪問当日の黒板にチョークで書かれたメニューにも、イタリア語が所々混じっていたりしました。
サービスの人から丁寧な説明をきいて料理を注文しましたが、食べてみてサプライズの独創的な要素もあり、軽めのポーションでお腹にもたれない、心地いい料理でした。
ワインのセレクションも充実していて、選択に迷います。ちょっとした隠れ家にしたいお店でした。