Le BARATIN

ル・バラタン

ヴァン・ナチュールのファンなら誰でも知っている老舗級のビストロがこの Le Baratin ル・バラタンです。

パリ20区の、中華街で有名なBellevilleベルヴィルにあります。このあたりは「愛の賛歌」のエディット・ピアフが生まれ育ったことでも知られ、メトロの駅から店に向かう途中に彼女の生家の前を通ります。坂道を下る道の向こうにエッフェル塔が俯瞰気味に見えるのも珍しい風景だと思います。パリの中心部からは少し外れた下町的雰囲気の地区ですが、ワインと料理両方ともすばらしく、わざわざ行く価値は十分にある店です。

この店のオーナーは、名だたるヴァン・ナチュールの造り手と早くから交流し、積極的にワインの普及に努めてきました。ヴァン・ナチュールの造り手達がパリに来ると、よくここに集まって飲むといわれています。女性シェフのラケル・カレナさんが造る料理も、名だたる評論家を唸らせると評判です。ワインリスト、メニューとも黒板に日替わりで書かれたもので、ワインはグラスとボトルのほか、赤は500mlのカラフェもあって、分量のバラエティーが多いのもいいと思います。ワインリストをみると、やはり最近の傾向でフランス以外のワインがおいてあり、イタリアのキャンティ、スペイン、ギリシャのナウーサもありました。赤の5番目に、我々の取り扱うSylvain Bockのワインがオンリストされていました。

お客さんの様子を見ていると、ワインを目当てに来る人も多いですが、料理を食べに来る人たちもいました。土曜日の夜でしたが、2回転目の予約もいっぱいで、飛び込みの人は断られていました。みんなよく食べ、話し、飲みます。

この夜の食事メニューはアラカルトのみで、アントレ(前菜)が11種類、プラ(メイン)が4種類とデザート数種がありました。前菜はエビ、牡蠣等魚介類の料理が多く、メインは牛、子羊、タラ、鶏という構成で、バランスがいいものでした。我々はペアで前菜をシェアし、メインを魚肉一つずつ取り、デザートは一つだけ注文しました。

アニョー・ド・レは季節限定の食材で、まだ、草を食べていないで母乳を飲んでいる頃の仔羊の肉で、料理はこれをローストしたものです。ちょっと残酷な料理と思われるかもしれませんが、フランスでは好んで使われる高級食材とされています。肉は柔らかく癖がない味わい、火の通し方も絶妙でシンプルです。もちっとした食感とジューシーな味わいは絶品でした。

ワインは前菜にはグラスでジュラのパスカル・クラレPascal Clairetのサヴァニャンを、メインにはローヌのデュマルシェDumarcherという作り手のグルナッシュをカラフェで飲みました。

サービスのスタッフは若くてフレンドリーな対応で英語も通じます。ワインも持ってきて「あとはご自由に」という感じで、リラックスして食事ができます。しかしながら料理もワインも一家言ある人を唸らせるものだと感じました。


3 Rue Jouye Rouve 75020 Paris

メトロ:Pyrenees / Belleville

Tel : +33 (0)1 43 49 39 70

12:00-14:30 (except Saturday) and 19:30-23:15
Closed Sunday and Monday

(営業時間はHPなどをご確認下さい)