Jordi Pérez

ジョルディ・ペレーズ

Domaine Le Casot des Mailloles

ドメーヌ・ル・カゾ・デ・マイヨール

バニュルス・シュル・メール,ルシヨン

カゾ・デ・マイヨールというと、ルシヨン地方スペイン国境近くのバニュルスの海岸にそびえる、絶壁の上の、急斜面の畑を思い浮かべます。
あの伝説的な作り手アラン・カステックスから、ジョルディがワイナリーを引き継いだのは2015年。もう5年ほど経験を積み、彼のスタイルを確立させつつあります。

彼はまるで料理人のように、例えば白葡萄を醸造し残ったマールの中に、赤葡萄を全房でいれ、その上に破砕した赤葡萄、さらにその上にプレスした白葡萄のジュースをいれます。そんな複雑な醸造をするキュヴェもあります。そして彼ははっきりと言います。最近の自然派に多い、キャンディーのようなマセラシオン・カルボニック香や酢酸香は嫌いだ、と。

なにしろ、アランが所有していたバニュルスの畑は、働くには過酷としか思えません。機械はもちろん使えませんし、夏場には、一体何度になるのだろうと思わせる太陽の照りつけ。しかしラグビーで鍛えたジョルディは、頑丈な体で難なく畑仕事をこなしているようです。

ジョルディに初めて会ったのは、2018年ペルピ二ヤンで開かれたサロン・アンディジェンヌの会場でです。人懐っこい笑顔の青年は、彼のワインの試飲を薦めてくれました。
先代アランのワインのファンであった私には、同じ畑から生み出された物なのに、また違った個性のワインだなあと感じられました。大きなポテンシャルを持つその畑で、ジョルディの新生カゾが、これからどんな新しい方向へ向かうのか、期待を込めてワインを仕入れていきたいと思っています。