フランス東部ジュラ地方は、スイスとフランス・ブルゴーニュ地方に挟まれた、ジュラ山脈東麓の丘陵地帯です。
美しい渓谷と豊かな森林、その間には牧草地とブドウ畑が広がります。
ブドウ栽培の歴史は古く、かつてはフランス有数の大ワイン産地でした。
現在、栽培面積は縮小しましたが、ヴァン・ジョーヌというこの地方に伝わるワインも造り続けられ、伝統が守られています。
恐竜で有名なジュラ紀の語源であるこの地方では、古い地層の岩盤が隆起して、地表に露出している光景が、あちらこちらで見られます。
このような古い岩盤を粘土や泥灰土の層が覆うジュラの土壌は、ミネラルが大変豊富で、深く複雑な味わいのワインを生みます。