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Vin Nature

ヴァンナチュール
飲み方と楽しみ方

1本1本の個性

私たちが扱っているワインは、すべて「ヴァンナチュール」「自然派ワイン」と呼ばれるものです。

ヴァンナチュールは、同じワインであっても、造られた年によって、味がまったく違っていたりします。時には、同じ年であっても、ビンの単位で差を感じることさえあります。

それは、ある基準からすると良くないワインなのかもしれません。
一般的なワインは、商品としての品質を安定させるため、そしてそのワインの名前から連想される味を守るため、糖、酸、亜硫酸、タンニンなど、様々なものを加えて調整し、「そのワインの味」にしてから市場に送り出されるのが普通だからです。
また一般に、ワインの性格やスタイルを考えた上で、酵母を選択するという手段もあり、たとえばワインの個性として、少しフルーティさを前面に出したいなと思えば、そういう個性の酵母を選択するということが可能です。ブドウの糖度が低かったときには、アルコール度数の上がる、発酵力の強い酵母の選択をすることもできます。有名なワイナリーの酵母を買って、似ている風味のワインも造ることもできます。

一方ヴァンナチュールは、人の介入をなるべく避けて、自然に任せ、何も足さず、何も引かずに造られるワインです。発酵も、その畑に住む天然酵母が醸します。

ワインは、ブドウのみを原料とします。ウイスキーなど蒸留酒は火を、日本酒は良い水を必要としますが、ワインはブドウそのままが、自然のオーガニックな営みの中、発酵という微生物の生命活動によって、生まれるのです。
私達の造り手たちは、この緻密で、神秘的な現象を、大切に見守ります。そうして彼らが醸すワインは、均質化とは真逆の価値観を反映したもので、自然の鼓動、時の流れを映し出す鏡のように、1本1本が個性を発散させています。

 

ワインは絶えず変化する

ヴァンナチュールの魅力は、何と言っても、理屈ぬきで、とにかく美味しいこと。
また、グランヴァンに匹敵するような嗜好性の高いワインもありますが、気軽に自由に飲めるのも、ヴァンナチュールの魅力です。
ワイン単体で飲むのもいいですが、食事とあわせると、双方の美味しさをいっそう引き立てます。

そしてその後、ヴァンナチュールならではの楽しみ方ができます。
ヴァンナチュールは、開けてから時間がたつと、抜栓直後とは違う表情を見せてくれます。むしろ時間がたってからのほうが本領を発揮するものもあります。時間とともに変化してゆくのを、ゆっくりと味わってみてください。
ヴァンナチュールは、亜硫酸SO2(酸化防止剤として添加される)の含有が極小であるにもかかわらず、再びコルクをして冷蔵すれば、1週間以上は軽く品質を保つことが出来ます。しっかりと作られたブドウは、微量のSO2など自らを守る成分を自力で作り出しますし、良い土壌から吸い上げたミネラルなどの様々な成分、また、生きた酵素や澱も、ワインを守ってくれます。
何日かにわたって少しずつ飲むと、よい意味での、つまり「生きた」変化を楽しむことができるのです。

もし、短時間で一気に開いた状態で飲みたい場合は、デキャンタすることをお勧めします。
時に、抜栓直後、微妙に発泡しているのが、舌で感じられることがあります。これは、澱引きをしないために、発酵時に生まれる炭酸ガスが、ワイン中に残存しているものです。気になるようでしたら、グラスに注いで数回グラスを回すと、ほとんどの場合泡は消えてしまいます。
また稀に、特有のビオ香とも呼ばれる硫黄系の香りがあるものがありますが、この香りはグラスを何度か回してやるか、デキャンタすれば、ほとんどの場合飛んでしまいます。

ヴァンナチュールの長期保存については、14-16℃以下の、光をさえぎることの出来る場所での保管をお勧めします。ドイツでの場合、地下室(ケラー)の暗い場所ですと理想的です。ケラーがない場合は、家庭用の冷蔵庫の、野菜室といった、庫内でも温度が比較的高い場所に入れておくのもひとつの方法でしょう。

何よりも、楽しんでください!