Jul.2018
Domaine Ginglinger
ガングランジェ

Jul.2018
フランス・アルザス地方 プファフェンハイム村
Domaine Jean Ginglinger ドメーヌ・ガングランジェ

今年3回目のアルザス生産者訪問。今回はガングランジェとフリックの2件を訪ねました。

葡萄の育ち具合、畑の状態等を見せてもらいながら、生産者と語りあってきました。今年は、5・6月の高温と多雨の気候のため、葡萄の生育が相当早く、早いものでは8月末には収穫を始められるそうです。
昔、日本のテレビで「アルザスの青い空 Le ciel bleu d’Alsace」というドラマがありましたが、その名の通りの青い空が昨日のアルザスに広がっていました。今回はガングランジェの方をレポートします。

まず、ジャン・フランソワ・ガングランジェと一緒に、彼の畑を見て回りました。
特に2種類の「ピノ・ブラン」の土壌の違いに注目しました。

私たちは、「とろみ」のある石灰土壌のものと、さらっとした液体の砂岩土壌のものの、2種類のピノ・ブランを仕入れています。
実はアルザスでは、ピノ・ブランを名乗るワインには、ピノ・オーセロワという品種を混ぜても良いことになっています。ジャン・フランソワも両方の品種を植えています。ピノ・オーセロワは、ピノ・ブランの親類です。酸、ミネラルのバランスがよいワインになる品種なのですが、ピノ・ブランとミックスされることがほとんどです。ジャン・フランソワは年によって、ピノ・ブランとピノ・オーセロワの混合具合を変えているので、ちょっと複雑です。

さて、石灰土壌の方の畑は、彼のドメーヌから国道を隔てて東側の、比較的平らな土地にある、ビールBihlという区画にあります。
樹齢35年ほどのビノ・オーセロワ種が植わっていました。土には数センチ四方の大きさの石灰石が混ざっていました。畝の間隔は広めで、機械で耕作しているそうです。

ビールの石灰質の畑と石灰石

砂岩質の方の畑は、村の西に広がるボージュ山脈の麓の斜面にありました。下から見上げるとかなり傾斜がありそうに見えますが、上がってみると、なだらかなスロープです。ビノ・ブラン、ピノ・オーセロワの畑は、グラン・クリュ(特級畑)のシュタイネルトの南に広がっていました。

土の色は赤みがかっており、砂岩の小石が混じっていました。ジャン・フランソワは、ここでは馬を使っての耕作を試みているそうです。砂岩土壌は水はけがよく、すっきりしたミネラル豊富なワインを作り出します。

ボージュ斜面の砂岩質の畑
畑の砂岩

ジャン・フランソワは、ワインの味わいは、品種よりも土壌の違いによって決まるといいます。確かに自然な造りだと、葡萄が土壌から養分、水分、ミネラル等をより多く吸い上げてくるので、土壌の特徴がはっきりとワインに出てくるのは当然のことだと思います。

2016年のピノ・ブランですが、石灰土壌のものは、果実の凝縮した味わいに特徴があり、砂岩土壌の方は、よりマイルドでミネラル豊富な味わいです。

石灰質畑のピノ・オーセロワ
斜面の砂岩質の畑のピノ・ブラン