Feb.2017
Alsace Wineries
アルザスのワイナリー

Feb.2017
フランス・アルザス地方
Domaine Schueller,Ginglinger,Binner シュレール、ガングランジェ、ビネール

 

新しいワインの仕入れと、2016年のワインの試飲のため、シュレール、ガングランジェ、ビネールの3件の生産者を訪問しました。
厳しい寒さも少し和らいだ週明けでしたが、霧のため視界は悪く、ボージュの山々は姿を見せず、美しいアルザスの景色はほとんど見られませんでした。

最初に、シュレール醸造所のブルーノを訪ねました。
2015年は、彼の畑のあるところに限って、局所的に雨がほとんど降らなかったため、ブドウの実が極端に小さく、絞ってみると例年の半分の量のジュースしか取れませんでした。このため、果実味の凝縮度は高いのですが、生産量が極めて少ない年になったということです。2016年は、6月の多量の雨のため、葡萄に病害が出て、その対策に追われましたが、9月、10月の収穫期は好天に恵まれて、生産量は前年よりは多くなったそうです。
発酵のほぼ終わったワインを樽から試飲させてもらいました。全般的にスリムなボディーですが、シュレールらしい、ミネラルと果実味のバランスのいいワインになるだろう、という印象を持ちました。
彼のところでは、残り少ない2015年のワインの中から、ジェネリックのリースリングと、お馴染みのゲヴュルツトラミナーを仕入れました。

ブルーノ・シュレール

次に、ガングランジェ醸造所のジャン-フランソワを訪ねました。
彼のところは、2015年は適度の雨に恵まれ、果実味の豊かなワインができ、生産量も平年以上となりました。シュレールからほんの10キロくらいしか離れていないのに、マイクロクリマ(微気象)の違いが生産量の極端な差をもたらし、明暗を分けた形です。2016年はここも雨対策に苦労し、品種によってはほとんど収穫できないものもあったりしました。しかし、試飲させてもらうと、できたワインはソリッドな辛口で、ミネラル感がいいものになっています。マセレーションした、いわゆるオレンジワインもリリースを始めるようで、楽しみです。ここでは、2015年のピノ・ブランを仕入れました。

ジャン・フランソワ

昼食のため、コルマールの「セザンヌ」というビストロに入ると、偶然ビネールのクリスチャン(下写真の左手前)に出会いました。彼は、同じアメルシュヴィール村の、ビオデュナミの生産者フレデリック・ゲシックトさん(右手前から2番目)、以前に私も訪問したことのあるイタリアの自然派の雄ラ・ビアンカーラのアンジョリーナ・マウレさんの、息子さんである、フランチェスコさん(左手前2番目)と一緒に、カナダからの研修生を連れて食事中だったので、合流させてもらいました。造った本人からいろいろ話を聞きながら、3人の秀逸なワインと一緒に食事をするという、贅沢な体験をさせてもらいました。


最後に、ビネール醸造を訪問し、いくつかのワインを試飲しました。
2009年など、熟成の進んだワインもいろいろ飲みました。ビネールのワインは相変わらず香り高く、ボリューム豊かなものが多いと感じました。
ここでは、皆さんお馴染みのオレンジワインのSiRose14/15の追加と、コート・ダメルシュヴィールの2013年を、新たに仕入れました。

今回仕入れしたワインは順次、試飲会にてお出ししていきます。皆様と一緒にこれらのワインについて飲みながらいろいろお話するのを、楽しみにしております。