Oct.2018
Domaine J-L Tribourey
ジャンルイ・トリブレ

Oct.2018
フランス・ルシヨン地方
Domaine Jean-Louis Tribouley ドメーヌ・ジャン・ルイ・トリブレ

南仏はスペイン国境近くの街ペルピニャンから西北の、ラトゥール・ド・フランスという村にある、ジャン・ルイのワイナリーを訪ねた。

まず、歩いていて本当に心地よい、彼の畑を案内してもらった。
ジャン・ルイのほとんどの畑の土壌は片麻岩(グネイスgneiss)の大きめの石がごろごろしている感じで、地中浅いところにはこのグネイスの岩盤があるそうだ。特に印象に残った畑が2つある。

一つが樹齢70年くらいのカリニャンの畑。柵を張らずに地上低くにまるで牛の角のように2本の枝を伸ばすこの剪定方法はゴブレと呼ばれる南仏伝統のやり方。土壌は片麻岩の上にマルヌと言われる泥に覆われている。盆栽のように芸術的に選定された樹が印象的だ。

 

グネイス土壌のカリニャン畑

もう一つは隣村にある白ワイン用のマカブー種の畑だ。土壌は他の畑と違ってシスト(片岩)でミネラルを多く含む。ここは傾斜といい、回りの景観といい素晴らしいところだ。歩いていると聞こえるのは鳥の声だけ。ジャン・ルイもここで仕事するのは本当に心地がいいと言っていた。この畑が、マルソーという香りが秀逸な白ワインを生み出す。


シスト土壌のマカブー畑

畑を見た後はワインをテイスティング。
まず、その名も「夏の一部」la part de l’Etéという、夏向きのロゼのブル(泡もの)を試した。ダイレクトプレスという製法の弱発泡のワインで、体にスーと入るピュアな果実味としっかりとしたミネラル感がいいバランスだ。その後、赤の2016年を、コパンCopines、アルバl’Alba、エリュポリポッスムElepolypossumの順に試した。どれもミネラル感あふれるいい出来だが、特にカリニャン主体のアルバと、カリニャン100%のエリュポリポッスムが印象深かった。ジャン・ルイは樹齢70年くらいのカリニャン樹の畑を持っており、繊細でアロマ豊かなワインを造っている。

その後タンクから白のGG(ジェジェ)、マルソー、赤のマニとテイストした。特に畑にも感動したマカブー100%のマルソーの、いいコロンのような香りが印象に残った。さらに、2017年のコパン、エリュポリポッスムを樽から試飲した。2016年とは違う個性で果実味の豊かさが印象に残った。